コウラン伝を見てるよ
NHKのBSプレミアムでやってる「コウラン伝」を見ております。
正直タイトルがカタカナなのはどうなんよと思うんですが、テレビ欄に出しにくい字なんでしょうね。
どんな話?
美人でめちゃめちゃ頭が回って気が強くて上昇志向もありありで教養あふれる李皓鑭(コウラン。変換すごい探した)が、一度どん底を見ながら、同志になった上昇志向の塊の豪商と、優しい人格者の異国の王子様に挟まれて、生き抜いていく話。
すぐ投獄されたり死刑を言い渡されたり、一話に一回罠にはめられては復活するめっちゃアップダウンの激しいつくり。
何時代?
秦が中華を統一するちょっと前です。
なんせ始皇帝の母になる人なので。皓鑭は。
要は趙姫と呂不韋と異人様のお話なんです。(「皓鑭」の名前は創作)
紀元前3世紀に!その調度品は!ないやろ!!!
めちゃくちゃ舞台セットも衣装もきれいです。
みどころは?
もちろん画面も素晴らしくきれいで見応えあります。
女優さんがみんなおそろしくかわいい。
2019年の作品なので、価値観が新しい感じがします。
皓鑭は物扱いされることへの怒りとか、そういうものをはっきり言葉にしてる。
皓鑭は皓鑭で、岫玉(腹違いの妹。かわいいけどめっちゃ怖い。すぐ「皓鑭を殺して」とか言う)は岫玉で、王妃様(めっちゃ怖い。すぐ処刑する)は王妃様で、雅ちゃん(わがまま王女様。異人様が好きなので、すぐ皓鑭を嵌めようとする)は雅ちゃんで、どんなに強くて賢くても、結局は主人に従属する立場でしかない女たちがそれぞれどう生きようとしているのか、どう生きるしかなかったのかを丁寧に見せてくれるので、そこがとてもいいなあと思って見ています。
でもめっちゃすぐ殺されそうになってハラハラするので遠目に見てます。
何話?
えー。百度によると62集(話)。短めですね。
長いわ。
これも百度によると、元は1話40分らしいのでNHKが60分用に編集してるんですね。
NHKでの放送時間はCMなしの60分。
体感時間まあまあ長いです。
一回にいろいろ盛り込んでくるので、「ちょっと、もう今日はこの辺でええんちゃうんか」てなりがち。
切りのいいところで切ってくれ。
キャストは?
わたしあまり宮廷もの見ないので、全然知りませんでしたが、噂には聞く「瓔珞」とキャストがめっちゃ被ってるらしいです。
プロデューサーが一緒なのか。
呉謹言(李皓鑭)
茅子俊(贏異人)
聶遠(呂不韋)
異人様のキャストインタビュー見て、後半のことを知ってしまった。
病気になるだけじゃないのね…
吹き替えのすすめ
基本的にセリフはその役者さんの声で聞きたいので、字幕出して原語にして見ることも多いんですが、まあ、どっちも良さがあるんですよ。
字幕はやっぱり情報量が多いしね。
中国ものは特に音で聞いても意味がわからん単語がいっぱいあるから、漢字見た方が絶対わかりやすい。
でも、「コウラン伝」の吹き替えめっちゃいいよ!
呂不韋が東地宏樹さんで異人様が平川大輔さんで蛟王子が遊佐浩二やから!
東地さんはスーパーナチュラルのお兄ちゃんの声で、平川さんはトム・ヒドルストンの声で、遊佐さんは…吹き替えあんまり知らないな。なんかちょっと神経質そうで嫌な奴の声です。
三国志Three kingdomsでは聶遠(趙雲)の吹き替えらしい。へえ。
今は蛟王子が出てくる度に「何やお前は!最悪か!!」となっていますが、この、出てきた声の響きを聞いただけで、最悪か!具合を引き立てる感じが本当に素晴らしいと思います。
異人様のキャストインタビュー見たので、後半は平川さんの演技に注目したい。
スーパーナチュラルは基本的に字幕で見てたので、ディーン(お兄ちゃん)の声は「低い」ということしかあんまり意識になかった(ディーン役のジェンセンも声が低い)んですが、呂不韋がいわゆるめんどくさいツンデレなので、こちらもいろんな声が聞けて大変いいです。
あと王妃様役の深見梨加さんが常に気怠げでとても良い。
グッと海外ドラマのヤバイ女感が出ます。
感想
最近清代の宮廷ものもやり尽くした感があるのか、戦記じゃなくても古代もの多いんですかね。
宮廷ものって、どうしても妃がたくさんと王様1人ていう構図で、やることは嫉妬と足の引っ張り合いになってワンパターンしんどいってなりません?
それが女官とか商人とか、主人公がもうちょっと動ける立場になると、急に仲間の商人とか役人とか他の皇族とかが出てきて、構図が一気に乙女ゲーになるんだなあとしみじみ思いました。
でも宮廷ものにしても、恋模様や嫉妬だけじゃなくて、何を大事にして生きるかとか、大事なものがなくなってしまったときにどうするかとか、そういうのを見せてくれるドラマがあるのはとってもいいことだなあと思います。
わたしが趙姫を知ったのは「始皇帝暗殺」を見たときぐらいでしたが、まあキングダムにせよ何にせよ、すごい描かれ方ですよね。
この辺後半どうなってどう終わるのか楽しみにしています。